先生の診断はアテローム※1(粉瘤・・・フンリュウ)
袋を取り出さないと、いつまでも炎症の繰り返しになるということで、即手術と宣告。
痛み止めの座薬をおしりにプスっと入れられて、抗生剤のパッチテストの後、、、
どんどん後回しにされて処置室にある普通の診察台でようやく8時前に局部麻酔へ。

「そっちにまわって誰か押さえて」
「押さえる・・・痛いんだろうな・・・」
「ちょっとチクッとしますよ〜」

ちょっとじゃないっつーの。腹ばいになっているため、どれくらいデッカイ注射針を刺したのかわかりませんが、血がピューっと吹き出て自分の足に飛び散って流れているのがわかる。それを患部に数本。刺すたびに血だろうものが足に飛び散る。
思わず力が入り、看護婦さん2人くらいに押さえられます。

「はいじゃあ切りますよ〜」
「はい切りました〜」


実況中継ありがとさーん。って、をい!このときは麻酔が効いているため痛みはありません。ただちょっとくすぐったい感じ。ものすごい血が溢れ出ている様子で、4~5人の看護婦さんが慌しくガーゼやコッフェルなどを次々に準備して走り廻っています。
しかし、私のアテロームは10年間も温室育ちだっため、なかなか剥がれてくれないようです。先生も予想以上の大きさと頑固さに悪戦苦闘。

「こりゃ剥がれんな。○○○持ってきて」 ←今使っている種類のメスではダメらしい

別のメスを使っても剥がれない。周囲が慌てる様子を肌で感じる私(恐怖)
「このまま地震がきたら痛いだろうな」などと変なことを考える。
と、そのとき、激痛が!!

「イテ」

後からわかったことですが、しこりである袋が肌に癒着して全く剥がれないので、お尻の肉も一緒に切除しはじめたときのようです。麻酔もそんな範囲をカバーできるようになっていないようでした。そして、終わるはずの時間をかなり経過していたと。
途中から肉を引っ張って切っている感触を感じます。そんなのガマンできるほど強靭ではありません。

「イタイ、痛い」 髪の毛は汗でびっちょり、顔面は涙と鼻水でグチョグチョ。

動かないように両足と上半身もがっしり押さえられて、手術は続行されます。

「麻酔が効いとらんようだな。10cc追加して」

をーーーーーーーーーい。
んもう、あんな痛い思いをしたことはありません。
効きの薄い麻酔、追加された麻酔。すぐに効くわけもなく、効くまで待つわけでもなく・・・

「もう少しだから、もうちょっとだからガマンして、頑張って」

診察台にしがみついて叫ぶ私を看護婦さんが励ましてくれますが、痛いんです・・
だって、肉が肉がぁ、、、、、途中失神したほうがどれだけ楽だったか。

「もう取れたよ。もう刺さないから大丈夫」

そう言われてからも痛みが走る。これも後からわかったことだけど、縫っていた時みたい。それと、しこりを取った空洞部分にたまる血や水分を外に出すための管を刺していたようです。でもさっきの切られているときよりは全然マシ。

全てが完了して放心状態の私でした。立ち上がってみれば、血だらけ。
看護婦さんや先生の白衣には血が飛び散っているし。うえーん、痛かったよー。

「はい取ったもの。袋が剥がれなかったので、良い部分のお尻の肉と一緒にとったから」

そこには黒っぽい袋の周りにビロビロの肉がついた塊が。大きさはゴルフボールくらいかな?人間の肉ってあんななの?私が想像していたものとは異なりました。お尻だから脂肪なのかな?

その後、診察室へ呼ばれて注意事項を受けました。

「そうとう頑固だったね。開いてみないとわからないこともあって、この程度だと本当なら入院だ。7針縫って管を入れてあるから。3~4日すれば出血も収まるだろうから管も抜けるけど、それまでは感染に注意して安静にしていてくださいね。しこりがあった部分の空洞の肉が盛り上がってくるには1ヶ月以上かかるかもな。お風呂も10日くらいは入れないから。」
「あのー、いわゆる悪性の腫瘍とは違うんですか?」
「明らかにアテロームだからねぇ。希望があれば検査にまわすけど、袋もあったし、疑わしくないときはそういうことはしないんだよ」

先生も大変お疲れの様子でした(笑)。私はこの後2時間ほどの点滴を受けて帰宅。
ズキズキ傷む傷口。長い間放っておいた自分を恨むしかありません。

翌朝消毒に行って肩越しに見た傷口は4cmくらいだったかな。管も見えて、管には3cmほどの安全ピンもくっついていた。ガーゼが動かないようにするためのものみたい。

しばらくはレゲェな生活を送るようなので、半径2mくらいには近づかないほうが良いかもね。ご注意を。

※1 アテロームとは?
何かのきっかけで皮膚が袋状になったもので、大変ありふれた良性腫瘍らしい。皮膚でできた袋なので、いわゆる垢や脂が出てきて袋の中に溜まり、だんだん大きくなってきます。皮膚を良く見ると真ん中に黒い点が見えますがこれは皮膚のほうについて開口している小さな穴です。ここから細菌が入って化膿することがあります。
最近はできるだけ小さい傷跡で治すため、手術方法も工夫されてきました。
たとえば、4〜5oの直径で皮膚に丸い穴をあけ、その穴から脂と袋を取り出す方法があります。この方法なら、3〜4pのアテロームでも5〜6oの傷跡で治すことができます。しかしこれは化膿したことがあって周りと癒着している場合はできません。その場合は普通に切除することになります。

→ ※ここを読まれた方からの情報(朗報!?)
タコ吸出しという薬でこの腫瘍がなくなったという情報を読んだことがあるそうです。
ダメもとで試してみるのも良いかもしれません。
私ももしも知っていたら・・・

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